三カ年計画の持つ無意味さ


年が明けるといよいよ本格的に来期の利益計画を
検討し始めますよね。

その計画の中でよく見られる光景があります。

それは何故か3年後までの数字とその数字を
作るための施策を検討するといった行為です。

そして、私は思ってしまうわけです。

来期さえもどんな案件、どんな状況になるかも
分からない状況です。

にも関わらず、3年後について何を検討することが
できるのでしょうか?
そして、何を根拠に数字を作ることができるのでしょうか?

しかもこの業界の変化はすざましいスピードです。
今考えた3年後の姿はたぶん、3年後には
もう通用しないものになっていると思います。

そして思うわけです。
3年後の姿を描くことができるのであれば
それを1年後に実施すればいいと。

つまり、3年後の夢物語を検討、議論する時間があるのであれば
その時間を来期に集中させて検討すべきだと思っちゃうわけです。

とはいえ、先を見据えた上で来期の計画を策定するという
ことについては必要なことだと思います。

ただ、中長期の計画は方針や考え方、ビジョンまでとし、
それをインプットに来期の策定に力を入れるべきです。

策定するにあたっても「選択と集中」の考え方ですね。
で、私が思うに計画を立案するにあたっての進め方ですが、

まずは組織全体でビジョンについての共有、考え方、方針と
いった判断するにあたっての基準を明確にします。

そうすることで、今後何日判断が必要なときに
その基準を元に判断することが出来、ぶれづらくなります。

そして、計画を立案する際にお薦めする方法があります。
それは、「何をやらないか?を明確にすることです。」

よく施策を検討するときには
「何をやるか?」という議論はしますが、「何をやらないか?」
の議論はあまりすることがありません。

しかしながらやることを挙げると切りがなく、
結局何をやっていいのかが曖昧になってしまいます。

そんな時は「やらないこと」を明確にしてみてください。
自ずとやることが見えてくるかと思います。

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