『仕組み』→この言葉はSEなら何度口にしたことでしょう。
何かにつけて『仕組み』とか『組み立て』といった言葉が出てきます。ただ言うのは簡単だけどそれができないから失敗プロジェクトが後を絶たないわけです。
やはり、大事なのは『具体性』です。
何の仕組み?何の組み立て?これがぼやっとしているうちはいくら言葉を発して意識しても何も変わりません。
特に上の人はこの言葉をやたら使いたがりますね。
だけど現場に具体的な指示はありません。
結果的に何も変わらないわけです。
この業界で『仕組み』という言葉はとても大事ですし、ある意味便利な言葉です。仕組みさえできれば、失敗プロジェクトはなくなるかもしれません。
それを皆はそれを知っておきながら何故仕組みを構築しないのでしょうか?
私が考えるには『仕組みの重要性があまり認識されていないのでは?』と。
よく『標準化』とか『平準化』、『ドキュメント化』といった言葉もありますが、これもある意味『仕組みの構築』の一つだと思ってます。
これからのシステム開発の傾向としては、
開発自体は便利になっていくため、難易度は下がっていくでしょう。
しかしながらそれと反比例してプロジェクトマネージメントの難易度はどんどん上がっていくと考えております。
何故なら開発自体の難易度が下がればもちろん、オフショア開発や個人事業主による自宅での開発がメインになっていきます。もしかしたらアルバイトを雇って開発できちゃうかもしれません。
たしかに上記が実現すれば、コストも大幅に下げることが出来ます。
しかしながらそれによって、さらなる問題が発生するわけです。
そうです。大きく言うと『マネージメント』です。
もう少し具体的にいうと『規約』『ルール』といった『標準化』です。
そういった部分において誰が開発しても一定の品質を保持する必要があるわけです。
そこで登場するのが『仕組みの構築』となるわけです。
これからのシステムエンジニアの必要なスキルとしてこの『仕組みを考え、それを実現できる』スキルが重要視されると考えております。
コンサルタントに近いのかもしれませんが、今後は現場でもそういった発想が必要になってかなと。